|違法薬物が進んでいる


アイドルグループ「KAT−TUN(カトゥーン)」元メンバーで会社経営、田口淳之介容疑者(33)=東京都世田谷区=が大麻取締法違反(所持)容疑で現行犯逮捕されました。連日、これでもか!というほど取り沙汰されています。ピエール瀧といい韓国財閥の娘といい、薬物のニュースは大衆の注目のところになっています。
ピエール瀧についてはマスメディア批判や彼をかばう言論もありました。もちろん依存と依存に至る心の病を治す必要がありますがしかし、結果彼が違法薬物に投じたお金が犯罪組織の資金源となっているのです。しかも依存という人の弱みにつけこんでお金を集めているのです。そのことにしっかりとNO!と言わなければなりません。人の幸せにはなっていません。個人の問題ではありません。


|なぜそんなに合法化したがるのか

ここ数年、大麻を合法化したいと声高にいう人たちがいます。安全だとか体に良いとかそんな発言を繰り返しています。実際にSNSなどでそんな発言する人が私の身近にもいます。美容と健康に良いというような宣伝をしています。果たしてそうでしょうか?大麻は現在違法薬物です。それには理由があります。言ってる人って依存していてタバコのように吸いたいだけなんじゃないのかと思ってしまいます。

|まず医療用大麻について

今回は大麻(マリファナ)ということでその薬性について調べてみました。中枢神経抑制薬です。
大麻は過去に医薬品に数えられていました。戦前は医薬品として日本局方で登録されていました。戦後は薬物から除外され麻薬取締法のもと法律の規制下にあります。国際的にも依存性があり個人で扱うにはリスクが大きいと各国で法律で規制される対象となりました。ゆるい国もあります。ゆるい国に合わせるのがいいのでしょうか。
参考に以下の論文を掲載します。

日本薬局方はすでに「第12局 」を数えるが大麻製 品 は第 1 局 〜第 5 局 まで に 姿 を と ど め ,そ れ な りに我 が 国 の 鎭静,催 眠薬 と して しば ら くの 間君 臨 した 。 しか しな が ら,時代 の 進 展 に 併 い 他 の 優秀 な る 合成 薬 に お され,「第 5 局」 で は殆 ど使 用 さ れ な くな っ た き らい が あ る。 こ れ は, 「麻薬」 と して 取扱 わ れ 「極量 」 な ど が 厳 し く規定 さ れ た こ と に よ る の だ ろ う 。 そ れ が 既 述 3 ) の よ うに 第二 次 大戦 後 ,米 国軍 隊 の 進 駐 に よ り 「大麻 取 締法 」 が 施行 さ れ,名 実 と も に 大 麻の 医薬品 と して 座 が 消失 して し ま っ た わ け で あ る。 北陸大学 紀要 第 18号 (1gg4)大 麻 文化 科 学 考 − 4) (そ の 5 ) 山 本 郁 男

喘息などにも用いられるような記述があります。しかし現在局方のなかに鎮咳の働きをする医薬品が多数あります。そちらを使うことです。しかもその使用にはくれぐれも注意する必要があります。

例えば咳で眠れないいうとコデインという薬があります。それは咳止めシロップなどに使用されています。これも依存性があります。乱用してしまいやめられないということがあります。ですから販売個数を制限するなどの対応をします。コデインではありませんが、タイガーウッズも医療薬物依存でした。

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|自分で自分をコントロールできなくなる

これらの依存性の高い薬物は一旦依存すると自分で制御できないということなのです。結果として生活に支障が出ます。初めは鎮痛などの目的であったものが、それなしでは生きられなくなる。食品でも同じですが同じものばかり摂取すると副作用が出現します。他の病気を招いたり精神疾患にかかります。結果家庭崩壊などが実態として上がってくるのです。つまり自分にも周りにもバットスパイラルなのです。

|医薬品は必要な時に使うもの

医薬品は必要なときに使うものです。タバコやお酒が許されているのだから、とかそういう理由で、巻きタバコのように使う大麻に危険を感じられないのかもしれません。タバコのニコチンは猛毒、お酒も依存性や人格を変更させる作用があります、法律で規制対象にした方がいいとすら思います。

依存性があるものについて合法化を求める気にはなりません。タバコもお酒も問題です。

日本薬局方(第17改正 条文と注釈) [ 日本薬局方解説書編集委員会 ]
日本薬局方(第17改正 条文と注釈) [ 日本薬局方解説書編集委員会 ]



参考
「大麻からは400種以上の化合物が単離されている が,その中に,幻覚作用を有する成分が含まれてお り,その主たる活性成分はΔ9 ―テトラヒドロカンナ ビノール(Δ9 ―tetrahydrocannabinol:Δ9 ―THC)(図3), である」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/faruawpsj/52/9/52_827/_pdf